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香典は宗教によって表書きが違う! 知っておきたい葬式のルール

通夜・葬儀式の作法①

◆服装のルール

通夜
男性……グレーや紺色、黒色の地味なダークスーツ。目立たないストライプも許容範囲。急な訃報で慌てて弔問に駆けつけた場合でも、ネクタイは黒やグレーの地味なもの、シャツは襟付きの白いものに変える。派手な色の傘も避ける。
女性……肌の露出が高い場合は、黒のカーディガンなどを羽織る。派手なジャケットや光沢が目立つバッグは地味な紙袋に仕舞う。弔問の前に化粧は薄くして、マニキュアも落としておく。ストッキングは黒かベージュのものにする。

葬儀式
男性……準喪服のブラックスーツに白無地のワイシャツ、黒ネクタイが基本。濃紺やダークグレーのスーツでも構わない。黒の光沢のない革靴に、黒の靴下を合わせる。腕時計やアクセサリーは全てはずす。身に着けていいのは、結婚指輪のみ。
女性……黒のワンピースやスーツに、黒のパンプスが基本。ストッキングは黒か無地。髪はアップにする。薄化粧にして、香水はつけない。パールなどのネックレスを着けて初めて正装となる。バッグは黒い布製など、控えめなタイプを。

◆香典のルール

仏式……表書きは「御霊前」「御香料」。水引は黒白、または双銀の結び切り。通夜または葬儀・告別式で渡す。金額は職場関係3000〜5000円、親戚1万〜3万円が相場。

神式……表書きは「玉串料」「御榊料」など。水引は黒白、双銀の結び切り。通夜祭または葬場祭・告別式で渡す。金額は職場関係3000〜5000円、親戚1万〜3万円が相場。

キリスト教式……表書きは「お花料」。水引はなし。通夜の祈り、前夜祭または葬儀ミサ、葬儀式で渡す。金額は職場関係3000〜5000円、親戚1万〜3万円が相場。

無宗教……表書きは「御霊前」「御花料」。水引は黒白、または双銀の結び切り。通夜または葬儀・告別式で渡す。金額は職場関係3000〜5000円、親戚1万〜3万円が相場。

雑誌『一個人』2018年1月号より構成〉

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岩下 宣子

現代礼法研究所主宰

マナーデザイナー。NPO法人マナー教育サポート協会理事長。共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏に学び、1985年に現代礼法研究所を設立。多くの企業や団体でマナー指導を行っている。著書に『マナーのすべてがわかる便利手帳』(ナツメ社)など。


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